およそ半年のご無沙汰でした。気づけば今年ももう終盤。ブログ更新数はわずか3回、しかもそのうち映画の感想はひとつだけ(それも去年の鑑賞分をまとめてというもの)、という体たらく。とはいえこの後今年観た分とか年末に向けてちょっとづつ更新したいと思います。
というわけでまずは「ジョーカー」。ご存知DCコミックス「バットマン」の超有名ヴィラン、主人公バットマンのネメシス、「犯罪界の道化王子」の異名を持つ名悪役ジョーカーのその誕生譚です。で、この映画僕が観たのはもう公開1ヶ月近く経ってからで、主人公の背景となる社会的な部分についてはもうかなり論評が出揃ってると思うのでそこら辺はあまり触れずあえてコミックスとの関わりに付いて軽く書きたいと思います(以上ですます調終了)。
1980年代初頭のゴッサム・シティ。政治は腐敗し貧富の差は拡大街全体が疲労困憊している。アーサー・フレックは母親と同居しながらコメディアンを目指し売れないピエロをしている。彼には脳の損傷により感情が高ぶると状況に関係なく笑いの発作に襲われる症状があった。
その日も楽器店の閉店セールでピエロの営業をしていたが不良どもに看板を奪われ暴行を受ける。そして看板代や損害を弁償しろと言われる。落ち込むアーサーに同僚のランドルが自衛のためと拳銃を渡す。通っていたカウンセリングも市の福祉予算削減により薬の処方と主に終了。しかし小児病棟の営業中に拳銃を落とし、首を宣告される。その帰り電車の中で女性に絡むウェイン産業のビジネスマンを笑って暴行を受けたアーサーは思わず拳銃で3人を撃ち殺しその場を逃亡する。しかしこの出来事によってアーサーは妙な高揚感を覚える。やがてピエロ姿の自警者がエリートビジネスマンを殺害したこの事件はゴッサムの貧者の英雄として象徴的存在となるがアーサーは同じアパートのシングルマザーとも懇意になりコメディアンとしての舞台にもあがり総てがうまくいくかと思われた。
母親のペニーはかつてウェイン邸のメイドとして働いていたためその伝手でトーマス・ウェインに手紙を出すが、その手紙を読んだアーサーは自分がトーマスとペニーの間の子だと知る。密かにウェイン邸を尋ねたアーサーはトーマスの息子ブルースと出会うが執事に追い払われる。やっと会えたトーマスにも邪険に扱われたアーサーは母の入院記録を求めてアーカムを訪れるがそこで見たものによって彼の世界は崩れていく・・・・・・
本作は特定の原作を底本にしているわけではなく映画オリジナルの物語。映画としても過去のバットマンシリーズや現在展開中のDCEUとも世界観は異なるこの一本だけの作品として成立している。僕は最初にこの作品の予告編を見た時に「ああこれは原作とキャラクターの知名度を借りた全く別の作品だな」と思ったし、実際監督のトッド・フィリップスはそれに近い発言もしているので事前には「一本の作品、社会派のサスペンスとしてはともかくアメコミ映画としてはあんまりな感じになりそう」と思っていた。実際原作である「バットマン」との関わりは主にウェイン一家との関わりを除いて最小限にとどめているといっていいが、それでもきっちり原作の設定を前提にうまく映画に活かしている。
ジョーカーはバットマンが1939年に「ディテクティブコミックス」27号でデビューした翌年1940年の「バットマン」誌1号でデビュー。やはり同号でデビューしたキャットウーマンと並ぶバットマンの最も古いヴィランである。キャットウーマンが「時には敵、時には味方、恋人だった事もあったかな?」(by峰不二子)な相手なのに対して、不倶戴天の宿敵といっていいだろう。当初はデビュー直後に死ぬ予定だったがそのキャラクターの強さを買われ生き延びた。その後約80年間時代に合わせて変化しつつもバットマンの一番の敵としてゴッサム・シティの市民を震え上がらせ続けている。
そのオリジンは一定しない。もちろんバットマンの物語はじめDCユニバース自体が何度かリセットしたりしているのだが他のキャラクターに比べてもそのプロフィールは不明だ。一応定番のものとして「レッドフードというタキシードとマントに赤い覆面をかぶった強盗がバットマンとの格闘の末科学廃液のタンクに落とされ白い肌に緑の髪、常に引きつった笑いの表情のジョーカーとなった」というものがある。ただじゃあそのレッドフードは何者か?というとそこは不明なのである。アラン・ムーアの「キリング・ジョーク」では売れないコメディアンとして描かれ(この設定は今回の作品にも強く影響を与えているのは間違いない)、1989年のバットマンではギャング幹部のジャック・ネイピア(ジャック・ニコルソン)とされ、バットマンとの格闘の化学薬品のタンクに落ちてジョーカーとなった、という部分が使われた。
過去のバットマン映画とは関わりがないとは書いたが、映像的な部分で影響は当然あって、今回のジョーカーに一番近いのは「世界で使用されている船酔い・乗り物酔いの緩和に メール便 送料無料 グレー 左右セット 酔い止めバンド つわり 乗り物酔い 妊婦さん子供にもオススメ」のジョーカーだろう。劇中では明確には判然としないが肌が白いのが漂白された変化ではなく自分でメイクしているというのは「クッションフロア木目 フローリングマット アンティーク 古民家・古材 見切り材 クッションフロア木目 フローリングマット アンティーク 古民家・古材 塩ビ段差見切り 1820mm2本セット」のヒース・レジャーのジョーカーを彷彿させる。
で、今回のジョーカーだが、実は僕はあまりジョーカーのオリジンには興味が無い。というのもジョーカーは特定の人格を持った人間というよりも抽象的な悪の概念を実体化したものという風に捉えているからだ。設定でこそ彼は超能力も何も持たない普通の人間だが寧ろそれ故に悪魔が実体化したような存在なのだ*1。これは他のバットマンのヴィランとくらべても確かでペンギンならオズワルド・コブルポット、キャットウーマンならセリーナ・カイルと本名とその都度多少の変更はあるものの、詳細な一定のプロフィールが設定されているのに対してジョーカーは本名も経歴も不明のままである。本作のジョーカーはジャック・ネイピア(1989年の映画以来ジョーカーの本名として使用される事が多い)ではなくアーサー・フレックという新たな名前が用いられ、これまでのジョーカーとは別のものとなっている。
本作でアーサーはピエロの姿で殺人を犯し、それがゴッサムの現状を象徴する出来事となり、テレビのトークショーに出て鮮烈なデビューを果たす。ただ実は本作には構造上の問題があって、劇中でもいくつかの出来事がアーサーの妄想・幻覚と明らかになるが、それだけでなく劇中本編がまるまる幻覚かも知れない可能性がある。一部を除いて劇中ほとんどアーサーの視点から外れるシーンがなく、最後はアーカムで自分語りをするアーサーが描かれる。
悪魔的であるジョーカーは個人というより概念とも言える。TVドラマの「ゴッサム」ではジョーカーそのものは登場しないがレッドフードやジェローム(ジョーカーっぽい人)の狂気が街に伝染していく表現があるが、もしかしたらアーサーも後のジョーカーそのものというよりはジョーカーを生み出す根源の一つというだけかもしれない(バットマンのデビューとバットマンとレッドフードの絡みでジョーカーが誕生するとすれば実際にヴィランとしてジョーカーが活躍するのは本作の20年後ぐらいということになる)。
アーサーは実はトーマスの隠し子どころ母親とも血が繋がっていない養子そして義父に虐待されていたことが明らかになるが、ここに至ってこのジョーカーも本質は「誰でもない」ことが分かる。ジョーカーは「誰でもない」が「誰でもなり得る」のだ。
演じたのはホアキン・フェニックス。リヴァー・フェニックスの弟で自身も子役からずっと活躍してきた。本作ではあて書きだったそうだが、独自のジョーカーを見事に演じており、ジョーカーのメイクをしていない部分でもジョーカー的な雰囲気はまとっている。過去のジョーカーの中ではやはりヒース・レジャーのジョーカーに近いが寧ろ「マシニスト」あたりでクリスチャン・ベールを思い浮かべたりしたのでやはりバットマンとジョーカーは紙一重*2。ホアキンはとにかくダメ人間を演じさせたら天下一で、それは現実的な役柄にとどまらない。ローマ皇帝を演じてさえ「この人本当にダメ人間ぽくて心配」という感情を抱いてしまう。ましてや今回は一応コミックスの映画化。それなのに心配するレベルのダメ人間ぶりは相変わらずだったので凄かった(あくまで演技の話であってプライベートは知りませんよ)。多分設定上は30歳前後で実際のホアキンの年齢より大分下だと思うのだが、それでも精神的な若さとでも生活の苦労による疲れが上手く表現されていた。
本作は単独で完結しており、昨今のアメコミ映画では当然のこととされている外への広がりは持たないが、ほぼ唯一コミックスとの関係を保っているのがウェイン家の面々である。トーマスとマーサのウェイン夫妻。そしてのちにバットマンとなる少年ブルース、一家に仕える執事アルフレッド・ペニーワース。過去の映画作品でも(主役のブルースはもちろん他も)登場済みのキャラクターでしかし毎回悲劇に合う。大体において家族で観劇した後にクライムアレイで襲われて幼いブルースは目の前で両親を殺される。その復讐心からのちにバットマンとなる。いわば物語の根源となる出来事だ。
これまでは物語の発端となる出来事であったウェイン夫妻の殺害事件だが、本作ではクライマックスの一つである。例えば映画「大玉スイカ ご自宅用 約7~8kg/2Lサイズ(02-Y)」で公開前にハーヴィー・デントが登場することは知られていてそれがトゥーフェイスに変貌するかどうか秘密にされていたかどうかちょっと記憶が曖昧なのだが、秘密だったとしてもデントが登場した時点である程度コミックスの設定を知っている客は「劇中でトゥーフェイスになるのかな?」とサスペンスを抱く。映画「アメイジング・スパイダーマン」シリーズでもグウェン・ステーシーが登場すれば客は「死ぬのかな?」と思ってしまう。本作ではウェイン夫妻の殺害事件を知っている観客は「事件が起きるのかな?起きないのかな?」という興味をずっと持つことになる。もちろん知らなくても問題ないがこのへんはもう制作側が意図的に仕掛けていると思う。
先述したように本作は単独で完結しているのでバットマンの誕生までは描かれない。だから「ジョーカーは誕生したがバットマンは生まれてこない」世界の物語かもしれない。ただやはりこの夫妻の殺害事件があった以上、バットマンは誕生するのであろう。この映画はもしかしたら本編全てがアーサーの妄想/幻覚の可能性がある、と書いたが、このウェイン夫妻殺害事件だけは確定事項だ。というのも僕が覚えている限りにおいてこの夫妻殺害シーンだけがアーサーの登場しないシーン。これまでにも描かれた飛び散るマーサの真珠のネックレスと言った描写受け継がれている。
トーマス・ウェインはこれまでバットマンの世界における善性の象徴のような描き方をされていたが、本作では逆である。本作では理想に燃えゴッサムの改善を目指し市長に立候補する政治家、一方で尊大で庶民の貧困層の気持ちなど全く分からない男として描かれている。電車で女性に絡んで結果アーサーに射殺される3人はウェイン産業のエリートビジネスマンでありそのそのエリート特有の嫌らしい描写によってアーサーに殺されても致し方なし、と思わせる。一方で雇い主であるウェイン自体に悪印象を持つ。アーサーを「仮面を被った卑怯な自警者」と呼んだりするがこれがそのまま後の息子であるブルースが扮したバットマンに当てはまるのが皮肉なところ(狙ったセリフだろうけど)。
トーマス自身はおそらく自身で意識していなくともやはり尊大な金持ちのお坊ちゃんなのだ。ウェイン家はゴッサム草創期からの金持ち一族でトーマスも産まれた時から金持ちのエリートである。彼自身の本業は医者だが、それ以外に血筋によってウェイン産業という一大コーポレーションのトップであるし、街はウェイン産業なしでは成り立たない。これがメトロポリスの大富豪レックス・ルーサーとゴッサムのブルース・ウェインの違いでもあり、設定に幅があるがレックス・ルーサーは自身の会社の名前が「レックスコープ」であることからも明らかなようにほぼ一代で築き上げた大企業家である*3のに対しウェイン家は200年近くに渡って受け継がれてきたものである。
アーサーがウェイン邸を訪れた時に出会った少年がブルース・ウェイン、のちのバットマンであるが、この時点ではアーサーはもしかしたら弟かもしれないと思っている(他の人のブログなどでやはり本当に「アーサーとブルースは兄弟なのではないか?」と記したものもあったが個人的にはやはり他人だと思う)ブルースに優しく(とはいえ第三者が見たら不気味に思うレベル)で接するが執事に追い払われる。この執事やけに筋肉質でアーサーを明らかに見下した感じで追い払うので印象が悪いがクレジットをみるとやはりお馴染みアルフレッド・ペニーワースである。ちなみにアーサーの母親はペニーという名前でウェイン邸でメイドをしていた過去があるので、僕はてっきりブルースにおけるアルフレッドのような(育ての親としての)存在がアーサーにおけるペニーがいるのかな?と思ったのだがどうなのだろうか。
トーマスとアルフレッドはこれまでの作品と違ってかなり本作での印象は悪いがこれがアーサーの歪んだ妄想を視点とした描写だからなのか、それとも人格者扱いされてきたキャラクターであっても見方を変えれば嫌な部分を持っているのだ、と捉えるのかは観る人次第といったところか。
バットマンのオリジンとしてやはりこのウェイン夫妻殺害事件の設定はシンプルにして見事で色褪せないのだが、本作はジョーカーの物語であってバットマンの物語ではないのでその後はどうなるかわからない。ただジョーカーとバットマンはこれまで表と裏、卵が先か鶏が先か、その誕生においても互いに関連しているふうに描かれることが多かったが、本作でもジョーカーが引き起こした街のパニック状態がブルースに悲劇をもたらしたとも言えるのでやはりこの二人は一心同体である。
DCコミックスは多くの場合架空の都市が舞台として設定されていて、本作でも踏襲。きちんとゴッサム・シティが舞台である。時代は80年代初頭ぐらいに設定されている。ゴッサムは今ではアメリカ一の大犯罪都市として知られているが、ずっとそうだったわけではなく、登場した当初(最初期はニューヨークだった)の50年代は健全に発展した大都市としてヒーローチームの本拠地が置かれたり、60年代はヒッピー文化華やかな極彩色の都市として描かれたりしている(TVドラマの「バットマン」のゴッサムはその後のイメージと違いピーカンの晴れた描写が多い)。今のゴッサムのイメージが作られていったのは70年代で、「バットマン」そのものが原点回帰で初期の暗い雰囲気に戻ろうとしていた。東海岸を代表する犯罪都市であり、奇怪な姿の犯罪者が跳梁跋扈する闇世界。バットマンが孤軍奮闘するものの治安だけでなく経済的、政治的な問題も深刻な暗黒都市として描かれた。以降ゴシック建築とともにゴッサムのイメージが形作られる。同じNYがモデルのメトロポリスとは(それはスーパーマンとバットマンのように)光と闇、表と裏のように対照的といえるだろう。さらにゴッサムにはウェイン家に代表されるような名家の存在があり貴族的存在として君臨する彼らは封建領主のようでもあり、本来アメリカではありえない貴族制度が存在するかのようである。
本作では特に建築物などで個性を発揮することなく、やはりシカゴでロケをした「≪商品1点につき最低3名のプロたちが鑑定。安心のエルメス専門店。全て海外直輸入≫ 2021年製 エルメス ケリーウォレット トゥーゴー 長財布 エトゥープ エプソン ゴールド金具 HERMES KELLY WALLET TO GO ETOUPE EPSOM GOLD HARDWARE」のゴッサム同様リアルな描写が多い。主なロケ地はニューアーク。しかし「アルミ 脚立 アルミ脚立 折りたたみ 軽量 耐荷重130kg!一家に一台!お掃除に、洗車に、いつでもつかえる折りたたみ踏み台 脚立 4段 アルミ 踏み台 折りたたみ おしゃれ 軽量 折りたたみ脚立 持ち手付き ステップ台 ステップラダー はしご 梯子 ステップ 大掃除 洗車台 送料無料」がそうだったようにやはり70年代のコミックスのゴッサムもこんな感じだったのだ。
コミックスからの登場する場所としてはモナークシアター(ウェイン一家がこの劇場で映画「ゾロ」を見た帰りに夫妻が殺害される)やアーカムが登場する。アーカム・アサイラムは本作では「アーカム州立病院」と名を変え犯罪者以外の精神病患者も収容しているようである。
本作の象徴的なロケ地となった階段やアパートの入り口のアーチとかやはりゴッサムも映画の主役といえるであろう。
本作では色々な映画などのオマージュがある。世界観的なつながりはないがもちろん過去のバットマン映画も参照されているし彷彿とさせるシーンも有る。他にはマーティン・スコセッシ監督の「タクシー・ドライバー」「キング・オブ・コメディ」が分かりやすいところだろう。だからアーサーが憧れそして乗り越える(撃ち殺す)コメディアン兼テレビ司会者マレー・フランクリンをロバート・デ・ニーロが演じている。冒頭に出る丸っこいワーナー・ブラザーズのマークも70年代に実際に使われていたものだ。
アーサーのキャラクター(というか母親との関係性)においては「サイコ」のノーマン・ベイツも連想した。今回のジョーカーそのものはヒースの影響が強いけれどジャック・ニコルソンの「カッコーの巣の上で」も影響を与えていそうだ。
そしてこの記事のタイトルをジョーカー、ウェイン、ゴッサムの頭文字をとって「J・W・G」としたけれど殺人ピエロといえばジョン・ウェイン・ゲイシーである(奇しくも”ウェイン”のミドルネームが!)。アーサーがスタンダップコメディアンとして客前で披露するそのバーの名前が「The Pogo's Bar ポゴズバー」だがこのポゴという名前は連続殺人鬼ゲイシーが扮していたピエロの名前である。ピエロ恐怖症というものがあってゲイシーはその一因ともいわれている(といってもピエロ姿で殺人してたわけでないのだが)。ちなみに「ジョーカー」を観た同日にはしごしたスティーブン・キング原作の「IT」のピエロ姿の怪人ペニーワイズもゲイシーがモデルといわれている。ペニーってピエロっぽい響きなのかな?
ピエロ/クラウンはメイクによって口元は常に笑っている。目元の涙メイクで常に泣いている。メイクによってその矛盾する表情を常に一緒に保っているが、実はそのメイクの下に泣いても笑ってもいない無表情の虚無、或いは怒りの感情を見つけた時、人は恐怖を感じるのだ(個人談)。
しかしノーマン・ベイツもトラヴィス・ビックルもジョン・ウェイン・ゲイシーもペニーワイズも、ジョーカーより後発のキャラクターなのに、そのジョーカーの最新作品に影響を与えているのだから不思議なものである。
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何度も言っている通り本作はこれまでの映画とも世界観と共有しないし、大ヒットしてるので今後どうなるか分からないが基本的には本作のみで完結する作品である。そしてアメコミ映画としての原作からの要素も最小限にとどめている。だから観る者の立場によって評価もブレるだろう。アメコミ映画として観るかサスペンス映画として観るか、或いは社会派映画として観るか。ただ、どの立場で観るにしろ肯定にしろ否定にしろ強い印象を持つことは間違いないだろう。必見である。Joker was here!
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